京都は「街」が日本の文化そのものです。川が流れ、花が咲き、春には桜、秋には紅葉や銀杏が色づき、四季折々の味わいがあります。豊かな自然と、千二百年を超える歴史・文化が織りなす、恵まれた環境と美しい景観があり、そこでの暮らしには、固有の自然環境の中で伝統として受け継がれてきた都の文化と町衆による生活文化とが色濃く映し出されています。
金閣寺や伏見稲荷大社、三十三間堂など、多くの定番観光場所がありますが、京都の街は奥が深く、趣あり、どこを歩いていても昔ながらの自然と美を感じ訪れるたびに新しい発見があります。
昔の地名や通りの名前がすべてそのまま残っているので、日本文学を読みながら散策するのも楽しい時間となります。
長い歴史と文化、そして四季折々の豊かな自然の中で、格式高く洗練された京料理、暮らしの知恵が詰まったおばんざいなど、食文化が育まれてきました。
また、それらを支える、食材、技術、おもてなしの心、さらには新しい文化を取り入れる進取の精神など、その奥深さは尽きません。ぜひ、京都の魅力を知り、味わい、楽しんでいただきたいと思います。